イタリアの同僚が記した福島先生|ローマへ招いた理由

イタリア・ローマのサン・フィリッポ・ネリ病院で脳神経外科を率いていたLuciano Mastronardi(ルチアーノ・マストロナルディ)先生のサイトには、福島孝徳先生を迎える案内が残っています。ページの掲載表示は2016年5月12日ですが、本文に示されている来訪日程は2010年9月14〜15日です。

米国の実習で、一緒に教えていた同僚

Mastronardi先生が紹介しているのは、海外でも知られた手術の技術に加え、福島先生の教育への熱意でした。米国フロリダ州ウェストパームビーチで開かれていた解剖実習について、自分も共同ディレクターを務めていると書いています。指導の現場を共にしてきた同僚の文章から、先生を迎えようとする思いが伝わります。

ローマの病院で予定されていた技術交流

案内では、福島先生が同院の脳神経外科を訪れ、Mastronardi先生と協力して聴神経腫瘍の手術を行う予定が示されています。聴力を保つことを目指す手術として紹介され、医師たちに参加を呼びかけています。このページは来訪前の案内で、手術の実施結果を伝える報告ではありません。

イタリアでの講演活動は、別の一次資料からもたどれます。学会運営会社に残る2009年5月22〜23日のサレルノのコースプログラムには、福島先生による錐体斜台部の髄膜腫の基調講演と、翌日の聴神経腫瘍手術で聴力を保つことを扱う講演が記されています。

こうした資料に残っているのは、現地の医師と一緒に手術を考え、技術を伝える福島先生の活動です。原文の所属や診療日程は当時のもので、現在の診療案内ではありません。

Mastronardi先生の来訪案内を読む(イタリア語)
2009年サレルノのコースプログラムを見る