福島孝徳先生の名前を冠した記念講演会が、米国コネティカット大学の医療機関UConn Healthで毎年開かれています。始めたのは、先生の教えを受けた脳神経外科医ケタン・ブルサラ(Ketan Bulsara)先生。大学が公表した記事と講演記録から、その経緯をたどります。
師たちをUConn Healthに迎えたブルサラ先生
UConn Todayの2017年8月3日の記事では、福島先生ら3人が、助言や指導を行うコンサルティング・ファカルティとしてUConn Healthに加わることが紹介されています。ブルサラ先生は、その3人から指導を受けていました。
2019年の初回講師は、福島先生本人
2019年に始まった講演の名称は「Takanori Fukushima Technical Excellence in Neurosurgery Lecture」。ブルサラ先生が、医療機器メーカーのAmerican Surgical Companyの支援を受けて設立しました。初回は同年9月25日、福島先生自身が講師を務めています。
2024年9月12日の大学記事によると、先生は、その後に招く講師の選定にも関わっていました。ご逝去後も、残された候補者の名前をもとに講演を続けることが記されています。先生本人の選んだ人たちが教える場として、講演が受け継がれています。
基金による支援へ。次の世代が学ぶ機会を残す
2026年2月27日のUConn Todayは、American Surgical Companyが2025年11月、この講演を長く支えるための基金を設けたと報じました。寄付をもとに、講演を継続的に支える仕組みです。同社とブルサラ先生は、福島先生とのそれぞれのつながりから、講演を支えてきたと紹介されています。
ブルサラ先生が語るのは、後の世代には自分を超えてほしいと考えていた福島先生の教育への思いです。講演には国内外の医師を招き、研修医たちが直接話し、意見を交わす機会が設けられています。講演後の会食も、経験豊かな医師と若い医師をつなぐ場になっているそうです。
2026年まで続く、大学の講演記録
大学脳神経外科の公式一覧には、歴代の講師や題名とともに、講演映像へのリンクが掲載されています。2026年9月9日の第8回として掲載されているのは、ジョンズ・ホプキンス大学のJudy Huang教授による「The Power of Microdecisions(小さな判断が持つ力)」です。


