2010年6月、プラハに集まった脳神経外科医たちは、福島孝徳先生のどんな姿を見ていたのでしょうか。現地の医師ミロスラフ・ヴァヴェルカ(Miroslav Vaverka)先生が、医学誌に学会の様子を書き残しています。
顕微鏡の映像を共有し、手元の工夫を伝える
福島先生は、学会に先立つ実習コースでも指導しました。著者が評価したのは、講師の顕微鏡映像を通して、講演では伝えにくい細かな工夫を見られたこと。登壇者にも、かつて先生と一緒に働いた医師が多かったと記されています。
違う治療法を扱う医師との討論
聴神経腫瘍の発表では、福島先生に続いて、放射線治療を扱うRoche先生が登壇しました。報告は、その後の討論を、立場の異なる医師がお互いを尊重し、患者さんのために意見を交わした場面として伝えています。
プラハ城では、ジャズバンドのドラマーに
晩餐会の会場はプラハ城でした。日本の脳神経外科医によるジャズバンドが演奏し、学会会長の福島先生はドラムを担当。昼間の指導とは違う、音楽で交流する先生の姿も記録されています。
翌年の病院訪問にも残るつながり
チェコのマサリク病院脳神経外科の公式紹介にも、2010年のプラハの学会に先生が参加したことが載っています。さらに、2011年には同科を訪れ、頭蓋底手術を実演したと記されています。頭蓋底は、脳を下から支える頭蓋骨の底の部分です。
同科は、頭蓋底の解剖実習室を備え、海外の専門家を迎えて国際的な学会や実習を開いてきたと説明しています。
出典:M. Vaverka「Týden světové neurochirurgie v Praze – zpráva z kongresu」『Cesk Slov Neurol N』2010年73/106巻5号、596–597頁、およびマサリク病院の公式紹介。チェコ語の原文をもとに、福島先生に関する部分を日本語で紹介しています。


